なきぼくろ氏の「バトルスタディーズ」2巻の感想です。DL学園の寮生活の話が中心。「付き人制度」と「お仕事」が壮絶だった。

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バトルスタディーズ2巻のあらすじと感想(ネタバレ含)

バトルスタディーズ2巻のあらすじ

初めて生で観戦する3年生の練習試合に衝撃を受ける1年の狩野と檜。隣で寮監(寮の管理人)がDL野球の何たるかを説くなか試合は5回コールドでDLの勝利に終わる。圧勝の中からも課題を見つけ、試合後すぐに自主練に入る3年生たち。すべては甲子園で優勝するためである。

最後の夏が近づく中、キャプテンの烏丸(からすま)は過酷すぎるDLの規則を変更しようかと悩んでいた。DL=暴力というイメージが世間に蔓延し優秀な選手を集めにくくなってきていたからだ。規則を緩めたらDLは弱くなる、と烏丸の案を一蹴するエースの金川に対し、烏丸の考えを尊重しつつも中立の立場をとる主砲の一人古谷。

一方1年にはDL名物付き人制度が発表されていた。付き人制度と1年生が3年生の付き人となり身の回りの世話をするというDL学園固有の制度である。この縦の系列を過去にさかのぼると偉大な先輩方の誰かの系譜に入るというシステムだ。

狩野はスラッガーの古谷の付き人になったが、ピッチャーの檜はなぜか内野手のキャプテン烏丸の付き人になる。エース金川の付き人は同じピッチャーのライバル阿比留(あびる)だった。DLが期待しているのは阿比留のほうなのか…檜はやりきれない。

本格的に始まったDL生活。3年生の日常生活の面倒をみる「お仕事」と練習は想像を絶するものだった。野球のルールより多いのではないかという炊事洗濯の決まり事や練習する暇もないほどの仕事量に忙殺されていく1年。

そんな中1、2年生は私学大会に向けた紅白戦でレギュラー争いを目指す。

バトルスタディーズ2巻の感想

後半の17話で主人公たち1年生が練習試合をするが、なんと主人公たちがちゃんと野球をするシーンはこれが初めてである。1巻でいきなり同級生の逃亡の話にも驚いたが、2巻もDL野球部の日々の生活の描写に多くを費やしている。しかもかなり細かい。作者がキャッチャー出身というのもあるのかもしれないが観察力がすごい。

作中で長野がいうように、付き人制度は誰につくかで学校生活が一変してしまうという運の要素も強いが面白い制度だとも思う。

自分なりに付き人制度の意義を考えてみたが、3年生は指導の責任感や上級生の自覚を持つだろうし1年は礼儀作法が身について3年生の姿勢を吸収する機会が増えるというメリットがある。

膨大な仕事量を与える理由は、事務処理能力の向上があると思う。一人では回せないほどの仕事を与えることでチームワークを発揮せざるをえず、それぞれの仕事に対して責任感を持たせることができる。また共通の仕事をこなす中でお互いの性格や特性を理解する機会が増える。狩野は4巻の対外試合で調子の上がらない阿比留に対し檜への対抗心をくすぐることで何とか立ち直らせようとするが、こうした生活のなかでヒントをつかんでいるのだと思う。

付き人やお仕事で観察力鍛えられることも重要なポイントだと思う。疲労のあまり先輩の金川にいい加減な配膳をしてしまいキレられるシーンが象徴的だ。

2巻では時代に合わせてDLの規則や指導方法を緩めようと提案するキャップテン烏丸と、反対派の藤巻が対立。このままではいつか部の存続に関わるような事件が起きると危惧する烏丸と、指導方法を緩めたら後輩は強い精神力を手に入れられなくなりDL野球部の弱体化を危惧する藤巻。全国制覇と強いDLを後輩に引き継ぐという使命感からくる対立なので簡単な問題ではない。

バトルスタディーズ2巻の名言

「打つ、投げるに好不調はあっても意識にスランプはないからのぉ」

「チームワークっちゅうのは!それぞれが役割を果たすことで生まれる」

どちらも試合を見ながら言った寮監の言葉ですがいいセリフです。

バトルスタディーズのモデルになった選手

ウィキペディアを見ていたら1年の花本 走太(はなもと そうた)は作者のなきぼくろ氏の同級生で現広島東洋カープの小窪哲也氏がモデルだそうです。

海宝コーチもマンガのインタビュー記事に載っていた元コーチと風貌そっくりに見えるけど他にもいるんでしょうか。こういうマンガのキャラクターって実在するモデルの一部分を誇張したり削ったり足したりして作ることがほとんどだと思うので、このキャラはこの人がモデルと結びつけるのは難しいですがベースとなる人はいるのかもしれません。

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