進化の過程

WordPressをバージョンアップした結果思わぬ不具合が出る場合があり、一時的にバージョンを戻す必要があることがあります。

今回はWordPressのバージョンを手動で戻す方法について解説します。

WordPressのアップデートの種類

WordPressのアップデート

WordPressのアップデートには2種類あります。

  • メジャーアップデート:4.9.8→5.0
  • マイナーアップデート:4.9.7→4.9.8

メジャーアップデート

メジャーアップデートは「4.98から5.0」など整数と小数点第一位の数字が変わります。

アップデート内容としてはWordPressの仕様変更など大規模なものになります。

WordPress5.0ではWordPress4.9.8まで使われていた従来のエディタからGutenbergという新しいエディタに仕様変更されました。

記事投稿画面の操作性が従来のものとは全く異なるため、旧エディタになれていると結構違和感があります。

WordPress5.0にアップデートしてもプラグインのClassic Editorを使用することで従来の記事投稿画面を使用することができます。

導入方法は通常のプラグインと同じく「管理画面>プラグインの検索画面からClassic Editorを検索>インストール&有効化」するだけです。

旧エディタ(Classic Editor)のサポートは2021年まで

ただし、この旧エディタはいつまでも使えるわけではなく、2021年にはサポートが終了してしまいます。

それまでにGutenbergに慣れてくださいということなのでしょう。

マイナーアップデート

マイナーアップデートは「4.9.7から4.9.8」など小数点第二位の数字がかわります。

アップデート内容はセキュリティの修正バグの修正など小規模です。

WordPressのアップデートで注意すること

  • アップデート前に必ずバックアップをとる
  • 使用しているテーマが新バージョンに対応しているか確認する
  • 使用しているプラグインが新バージョンに対応しているか確認する

メジャーアップデートは影響が大きいのでアップデートが告知されてから数週間は様子を見た方がいいと思います。

特にテーマが新バージョンに対応していない場合は対応を待った方がよいです。

アップデート前に必ずバックアップをとる

特にメジャーアップデートではどのような影響が出るのかわからないためバックアップは必須です。

アップデートした結果ブログが真っ白になってしまい管理画面にも入れなくなるとFTPソフトから復旧するしかなくなり面倒です。

バックアップはWordPressのプラグインで定期的にとっているという人も手動でアップデート直前の最新のバックアップをとってください。

バックアッププラグインを使っていない場合はFTPソフトでドメイン直下にある「public_html」ディレクトリごと全部ダウンロードするという方法でもOKです。

やり方はWordPressのバージョンダウンの方法という項目内で解説します。

エックスサーバーでバックアップをとる場合

エックスサーバーを使っている場合WordPressのバックアップはサーバーパネルから簡単に行うことができます。

エックスサーバーのサーバーパネル

サーバーパネル左上の「アカウント」の中の「バックアップ」をクリックします。

エックスサーバーのサーバーパネル

バックアップをとりたいサイトの右側の「ダウンロード」ボタンを押すとバックアップファイルのダウンロードが始まります。

「ドメイン名.tar.gz」という見慣れない拡張子のファイルがダウンロードされますが無料の解凍ソフトのLhaplus (ラプラス)で普通に解凍できます。

復旧方法はWordPressをバージョンダウンする方法と同じなのでそこで解説します。

使用しているテーマが新バージョンに対応しているか確認する

僕は賢威というWordPressのテーマを使用していますが、賢威もWordPress5.0のアップデート直後は未対応というアナウンスがされました。

実際テストブログでWordPress5.0で賢威を使ってみましたがエディタのGutenbergの挙動が不安定です。

メジャーアップデートに関しては使っているテーマの販売元が正式に対応をアナウンスしてからバージョンアップした方がよいです。

使用しているプラグインが新バージョンに対応しているか確認する

プラグインも同様に注意が必要です。

特に開発をやめてしまったプラグインを使い続けている場合はそのプラグインが原因で不具合が起きる可能性があります。

ちなみに僕はとあるプラグインをアップデートしたらブログが真っ白になったことがあります。

WordPressをバージョンダウンする方法

>>WordPressのリリースアーカイブ

まずはWordPressのリリースアーカイブから一つ前のバージョンのWordPressをダウンロードして解凍します。

WordPressフォルダの中身

こちらがダウンロードして解凍したWordPressフォルダの中身になります。

FTPソフトでドメイン選択

次にFTPソフトを使ってサーバーに接続し、バージョンを戻したいドメインを選択します。

ドメインというのはこのブログだとURLの「mahoro7.net」の部分になります。

https://www.mahoro7.net/の場合

  • www:ホスト名
  • mahoro7.net:ドメイン名

FTPソフトのFileZillaのインストールとサーバー接続方法

FTPソフトの画面の見方と使い方に関しては上の記事を参照してください。

ドメイン内のpublicファイル

ドメインをクリックしてその中の「public_html」をクリックします。

先ほど手動バックアップの項目でも少し触れましたが、バックアップはFTPソフトでこの「public_html」ごとダウンロードしてもOKです。

publicディレクトリの中身

「public_html」の中の「wp-content」「.htaccess」「wp-config.php」以外を削除します。

くどいですが赤枠のものは残してください。

残しておくもの
  • wp-content
    WordPressのテーマやアップロードした画像、インストールしたプラグインなどが保管されています。
  • .htaccess
    (ドット・エイチ・ティ・アクセス)と読みます。Webサーバーの設定ファイルでリダイレクト設定などを行えます。うちのブログだとSSL化前のURLからSSL化後のURLにリダイレクト設定しています。SSLのリダイレクトについてはこちら
  • wp-config.php
    データベースへのアクセス情報やパスワードなどサイトの基礎となる詳細な構成情報が記載されています。

解凍した1つ前のバージョンのWordPressのフォルダの中身を「public_html」の中にアップロードします。

バックアップの項目でバックアップ方法を後で説明しますと書きましたが、手動で行うバックアックからの復旧方法も基本的にこの方法でOKです。

 

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。この記事が役に立ったなと思ったらSNSでシェアしていただけるとうれしいです。