仕事上のミスから書類整理という閑職に追いやられた刑事カールと、倉庫で2年間スタンプを押していたという窓際刑事アサドのコンビが未解決事件の真相を突き止めるというミステリー。

特捜部Q 檻の中の女 のあらすじ

コペンハーゲン警察殺人課の刑事カールはある事件の捜査中に銃撃を受けて重傷を負い、一緒に捜査に加わっていた2人の部下はそれぞれ殉職、病院送りとなってしまう。

復職した彼に待っていたのは殺人課から特捜部Qへの転属だった。

特捜部Qとは過去20年の未開津事件の書類にミスがないかをチェックするという定年間近の刑事がやるような左遷部署だった。

カールが特捜部Qに行くとアサドという部下がすでに壁一面に未解決事件の書類を貼り仕事の準備を始めていた。

特捜部Qは2人だけ。

冗談のような部署に飛ばされやりきれないカールだったが、壁に貼られた資料を見るうちある事件が目にとまる。

5年前に起きたミレーデという女性議員の失踪事件。

フェリーからの投身自殺という結論で片付けられた事件だったが捜査を担当していた刑事はパズルもできない男、バクだった。

調査結果はあてにならない。

ミレーデは精神的解離性障害をもつ弟のウフェとフェリーに乗船していた。

自殺する人間がわざわざ弟を連れて船に乗るだろうか?

興味を持ったカールはアサドと共にミレーデの失踪当日の足取りを追い始める。

特捜部Q 檻の中の女 のデータ

「特捜部Q 檻の中の女」は2013年のデンマーク映画です。

ユッシ・エーズラ・オールスンのミステリー小説「特捜部Q」が原作。

特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

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ユッシ・エーズラ・オールスン
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脚本を「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のニコライ・アーセルが手掛けたことでも話題になりました。

「檻の中の女」が特捜部Qの映画シリーズの第一作になります。

監督
ミケル・ノガール

出演
ニコライ・リー・コス(カール・マーク)
ファレス・ファレス(アサド)
ソニア・リクター(ミレーデ)
ミケル・ボー・フォルスガード(ウフェ)
トールス・リュービュー(ラセ)

特捜部Q 檻の中の女 のネタバレと感想

仲間や仕事のパートナーを主人公に据えた映画をバディムービーと言います。

バディは相棒という意味で、古くはロバート・デニーロとチャールズ・グローディンのミッドナイト・ランなどが典型です。特捜部Qもバディムービーです。

映画の構成としてはミレーデの失踪事件捜査とカール、アサドの関係性の変化が同時進行していきます。

小道具のアサドのコーヒーがいい味をだしています。

一番好きなシーンは、課長に捜査権限を奪われて投げやりになったカールが入院しているハーディを訪れ、「頑固じゃなきゃお前じゃなくなる」といわれて再び刑事として生きる覚悟を決めるシーンです。

雨の中アサドの行きつけの店に行き、アサドはそこに座っている。二人ともずっと無言なのがまたいい。

ストーリー展開もしっかりしていて、ぶっきらぼうだけどがむしゃらに突っ走るカールと、人との関係性を築くのがうまいアサドという2人のキャラクター設定がうまく生きています。

もちろん犯人までたどり着くミステリーとしてのストーリーも面白い。

  • ミレーデとウフェは幼いころ事故で両親を失い、それが原因でウフェは解離性障害に
  • ミレーデの失踪にはフェリーにいたコートの男が関係している
  • ミレーデには失踪前にスウェーデンの会議で知り合ったダニエル・ヘイルという男がいた
  • コートの男の正体はダニエル・ヘイル
  • しかしダニエル・ヘイルは半年前に事故死している
  • 死んだとされるダニエル・ヘイルはカール達が探している人物とは別人
  • ダニエル・ヘイルになりすましていた男の正体はラセという人物

という風にスムーズに展開していきます。

ミレーデとウフェの両親と、ラセの父と妹が死んだ自動車事故はミレーデが起こした事故であることがわかり、その事故が原因でラセの母親は車いす生活と酒乱になり警察沙汰になってしまいます。

引き取られた先の過程で性的虐待を受けたラセは孤児院に逃げダニエルと友達になります。

自分がこんなに苦労した人生を送っているのにすべてを奪った元凶のミレーデが女性議員として成功しているのを知ったラセは犯罪者として復讐を企てる、という話です。

この映画レイアウト(画面構成)がすごく綺麗で丁寧なのでそこも見どころ。

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