海外からの観光客が爆発的に増えて週末や連休中のビジネスホテルの料金が大変なことになっています。できるだけ宿泊費を浮かせたい!ということで前から気にはなっていたが泊まる機会のなかったカプセルホテルに泊まってみました。
日本中でホテルが足りない!
ここ最近仕事で大阪や東京に行くことが増えたのですが週末は本当にホテルがありません。外国からの観光客が増えたせいか平日なら5千円程度のビジネスホテルが金曜や土曜の夜になると1万~3万円台まで跳ね上がります。
ただ寝るだけなのに2万も3万も払いたくない…。でもネットカフェみたいにシャワーじゃなくてお風呂はちゃんと湯船に入りたいし、座椅子じゃなくて体を伸ばして布団で寝たい。
そんなわけで目をつけたのがカプセルホテルです。
しかしカプセルホテルがどんなシステムの宿泊施設かよくわからないし、そもそもちゃんと熟睡できるのかわからないというのが一番不安でした。
結論から言ってしまえば全く問題なかったです。むしろはまってしまい去年以降すべてカプセルホテルに宿泊しています。NHKで放映している「ドキュメント72時間」のカプセルホテルの回は名作だと思います。
カプセルホテルも高騰気味?(2017.04/20追記)
京都などの観光地や新しいカプセルホテルは週末や観光シーズンになると5,000円を超えるようなところもでてきました。周りのビジネスホテルが10,000円を超えてるのでそれでも安いほうですが普段は3,000円程度で泊まれるのを知っているだけに割高感はありますね。
旅行サイトなどをみていると最近はより格安なゲストハウスが増えてきているし民泊も人気です。ちょっと興味があるので近いうちに泊まってみようと思います。
カプセルホテルの魅力は「非日常感」
価格が安いのはもちろんですがカプセルホテルの魅力はその非日常性だと思います。
全く関係のない人達が1つの施設で寝泊まりしていると会話や施設での過ごし方からいろんな人の人生が垣間見えて楽しいですよ。
ビジネスホテルと違ってベッドスペースが狭いのでみんな結構共用スペースや大浴場で遅くまでダラダラしているんですよね。
ビジネスホテルだとお風呂が狭いんですが、カプセルホテルは大浴場とサウナ付のところもあるので開放感が違います。
書いてて気づいたんですが結局ビジネスホテルで一人で部屋でいるのが寂しいのかもしれません。
泊まる地域によっても客層が違って楽しいです。ビジネスホテルだと他のお客さんと顔を合わせることが少ないので地域性を感じることは少ないですが、カプセルホテルはものすごく感じます。
東京でも秋葉原と錦糸町は近いのに客層が大きく違いましたし、大阪も梅田となんばで結構違います。京都は自分が泊まった時は8割海外の方でした。
外国の方はカプセルホテルのベッドルームが珍しくてしょうがないらしく時々写真を撮っているのを見ます。カプセルホテルに泊まるのを楽しみに来日する人もいるんだとか。宇宙船の寝室みたいでクールなんだそうです。
カプセルリゾート京都スクエアの寝室。近未来的なデザインと配色。
カプセルホテルの変化
カプセルホテルといえば価格が3,000~3,500円位のところが多いのですがここ数年高級路線のカプセルホテルも登場してきて話題になっています。
また和風テイストやデザイン重視などコンセプトで差別化を図ったカプセルホテルも増えてます。京都なんかはその傾向が強いです。
カプセルホテルに泊まるんだから料金高かったら意味ないだろうと以前は思っていたんですが、今は結構気になってます。たぶん今年中にどこかには泊まると思います。
高級路線で有名なところだとファーストキャビンでしょうか。東京・京都・大阪・福岡にあります。高級といっても基本は5千円前後からなので週末の1万円以上するビジネスホテルに泊まることを考えるとかなり割安です。東京は羽田の他にも秋葉原や赤坂など複数個所にあります。
追記
関空内にできたファーストキャビンを利用してみました。
カプセルホテルは予約が必要? どうやって泊まるの?
当日でも飛び込みで宿泊可能ですが 東京都内と大阪は金曜・土曜の夜と連休前は早めにチェックインするか予約がないと泊まれないと思います。僕はいつも事前にYahoo!トラベルか楽天トラベルで予約をしています。
カプセルホテルはお風呂だけの利用ができるところも多いです。
僕は深夜バスで朝早くついたときなどはお風呂だけの利用をしています。大体1,000円ちょっとです。他にもお昼寝コースとかいろいろなコースがあるところもあり旅行中のちょっとした休憩にも使えます。
受付で宿泊かお風呂だけの利用かを伝えるとロッカーの鍵を貰えます。泊まりの場合は入館後も外部に出れるところが多いです。一旦カプセルホテルにチェックインして荷物を置いてその後夕食に出かけたりも可能です。
歯ブラシや髭剃り、ドライヤーなど必要なものはすべてそろっているので着替え以外に持っていくものはありません。普通のビジネスホテルと同じです。
カプセルホテルの宿泊スペース(ベッド)の設備って何があるの?
ホテルによりますが基本的にテレビとコンセント、布団とマクラのみです。テレビは男性向けの番組があるところもあります。宿泊スペースに鍵はなくロール式のカーテンを下して使います(カプセルホテルは法律上簡易宿泊所なので鍵はかけられません)。
館内のエアコンの他に宿泊スペースごとにエアコンの調節ができます。夏は結構寒いところが多いので湯冷めにご注意を。
通常宿泊スペースのベットは2段に別れています。どちらがいいかは好みによりますが上は疲れていたり酔っていたりするとのぼるのが面倒です。下は上の人がうるさいと気になります。
ファーストキャビンのファーストクラスのように立って入れるような部屋のカプセルホテルもあります。
秋葉原にある「カプセルホテル安心お宿」のベッドルーム。
コンセントは1個しかないカプセルホテルもありますがここは3つあります。さすが秋葉原。
上の方にテレビがあります。
カプセルホテルの館内の設備って何があるの?
場所によってはドリンクバーがあるところも(画像は京都にあるカプセルリゾート京都スクエア)。
これもホテルによりますが大浴場、サウナ、コインランドリー、漫画、マッサージ、お食事処、ジュースやお酒・軽食などの自販機などがあります。場所によってはネットカフェのような個室のネットスペースがあります。
カプセルホテルの宿泊スペースに鍵がないのはなぜ?
カプセルホテルは法律上旅館ではなく「簡易宿泊所」になるため就寝スペースの出入り口に鍵をつけることができません。画像などでドアのように見えるのはロールカーテンです。ベッド足元の金具にひっかけて固定します。
ドアみたいに見えるのがロールカーテン。空気清浄機完備で奥にある棚には枕がおいてあります。好みの枕に変更可能です(カプセルホテル安心お宿)
カプセルホテルで貴重品はどうする?
カプセルホテルによくあるタイプの貴重品ボックス
フロント付近に貴重品ボックスがあるところが多いのでそこに預けます。
返却型のコイン式、ワンタイムパスワード式などいろいろなパターンがあります。お金はかかりません。あまり大きなボックスではないので財布、スマートフォン、腕時計くらいしか入りません。
大きめのティッシュ箱くらいの大きさを想像してもらうとわかりやすいと思います。
カプセルホテルでちゃんと熟睡できる?
僕は問題なく熟睡しています。 いびきがうるさいひとがたまにいますが、フロントで耳栓を無料で配っているところもあります。念のためドリエルのような睡眠導入剤を毎回持っていきます。
カプセルホテルにスーツケースは持ち込める?
持ち込めるところが多いです。飛行機の機内持ち込みサイズの小さなスーツケースならロッカー内に入るところもあります。
大きなスーツケースはフロント前で預かってもらったり宿泊エリアに持ち込むように言われることがあります。
カプセルホテルの宿泊スペースにコンセントはある?
あります。基本的に1つしかないことが多い上にスマホやデジカメなど弱い電圧の物しか充電できません。共用スペースなどに普通の電源があることが多いです。
カプセルホテルに未成年は泊まれるの?
泊まれるところと泊まれないところがあるので必ず事前に電話かメールで確認しましょう。
泊まれるところでも保護者の同意書や連絡先、学生証などが必要になるところが多いです。
カプセルホテルに女性は泊まれるの?
泊まれるところと泊まれないところがあります。女性も泊まれるカプセルホテルでは、フロアやエリアが男性と女性で別れています。
最近は女性専用のカプセルホテルも増えてきました。都心部だと男女両方泊まれる場所が多いんじゃないでしょうか。
カプセルホテルは観光中荷物は預かってもらえるの?
チェックイン後は預かってくれるところが多いですが必ず事前に確認しましょう。よく行く大阪なんばにあるアムザとかはチェックインが昼の12時から可能なので観光に便利です
東京の汐留・新橋・荻窪・新宿・秋葉原などにある豪華カプセル「安心お宿」だと予約日当日のチェックイン(15時)まえでも荷物を預かってくれますしチェックアウト当日も預かってくれます。
カプセルホテルは深夜0時以降は泊まれないの?
カプセルホテルのサイトを見てると24時チェックイン締め切りのところが多いです。でも予約時に事前にチェックインが0時を過ぎてしまうことを連絡しておけば大丈夫というところもあるので電話で聞いてみましょう。
大阪梅田のカプセルイン大阪は予約時または予約後でも宿泊前に連絡を入れると24時以降のチェックインもOKでした。関空から深夜に帰ってきても宿泊できるので助かります。