Oculus Goの画像

VR入門機として登場したOculus Goの特徴やハイエンドVR機との違いをまとめてみました。2万円台からスタンドアロン型のVR機が購入できることになり手軽に本格的なVR動画やゲームを楽しめるようになりました。

Oculus Goって何?

Oculus Goは2018年5月2日に発売された低価格なスタンドアロン型のVR入門機です。開発はFacebookのVR部門であるOculusが行っています。

PCもコードも必要なく、気軽にバーチャルリアリティの世界に入れます1。Oculus Goはフィット感を重視して作られたスタンドアローンVRヘッドセットです。通気性に優れた素材、調節可能なストラップ、最高級の品質を誇るレンズを採用しています。

商品名 Oculus Go(オキュラス ゴー)
メーカー Oculus
プロセッサー Qualcomm Snapdragon 821
ディスプレイ 液晶パネル
解像度 2560×1440,538ppi
容量(ストレージ) 32Gと64Gの2タイプ
オーディオ ヘッドセット内蔵型スペシャルオーディオドライバ
(3.5mmのオーディオジャックも使用可能)
バッテリー駆動時間 ゲーム利用で約2時間
動画視聴で約2時間30分
同梱品 Oculus Go本体
専用コントローラー(単三電池1本付)
USBケーブル(ACアダプタはなし)
眼鏡スペーサー
レンズクロス
取扱説明書
価格 32GB:23,800円
64GB:29,800円
購入できる場所 Oculus Go公式サイト(海外)のみ

購入方法に関しては別記事にまとめていますので参照してください。海外サイトからの購入になりますが、日本のAmazonや楽天で購入するのと何ら変わりはありません。また販売元が海外なので消費税は不要です。

Oculus Goの購入方法(買い方)の手順まとめと注意点!画像付きで解説

>>その他Oculus Go関連の記事はこちら

通常ハイエンドVR機の場合はVR機本体の他に対応するスペックを備えたハイエンドPC、PSVRの場合はPS4本体、スマホ用のVRゴーグルの場合も基準を満たすスペックのスマホ、というように付属機器が必要になります。

しかしOculus Goはスタンドアロン機なのでPCやコード、ヘッドホンも必要なく(付けることも可能)、お手軽にVR動画やゲームを楽しむことができます。

PSVRなどの有線タイプのハイエンドVR機と比べると付属品も少なく、必要なものはOculus Go本体と専用コントローラーだけです(セットアップ時とアプリ管理にはスマホが必要)。

Oculus GoはコアなゲーマーやVR開発者ではなく「Facebookを日常的に使っている普通の人」をターゲットとしているため、操作も非常に直感的でわかりやすく設定はすべてアプリから行います。

さらにVR入門機として普及しやすいよう低価格に抑えるため、ポジショントラッキング機能がない、ディスプレイを有機ELではなく液晶パネルを採用、プロセッサーは旧世代のものを使用するなど、ハイエンドVR機との違いもあります。これについては後述します。

Oculus Goの特徴やハイエンドVR機との違いなど

Oculus Goはポジショントラッキング機能がない

ポジショントラッキング機能とは端末の位置や向き、動き・高さなどを把握する機能ですが、Oculus Goにはポジショントラッキング機能がありません。

Oculus GoでVR動画を見てみると、その場で上下左右を向くと視界が変化しますが体を斜めに傾けたりすると動画の見え方が変になり気持ち悪いです(体の動きに対応していない)。

また椅子から立ったり歩いたりしても動画やゲーム内の目線の高さに変化はありません。

つまり撮影されたカメラ位置から頭を動かすと視界の見え方に矛盾が起きて気持ち悪くなるようです。

映画などの定位置でみるコンテンツやDMMVRのように一定のポジションで見ることを想定された動画などは問題なく楽しめます。

ただポジショントラッキングがなくてもVR動画は楽しいしVR入門機としては問題ないと思います。Oculusはポジショントラッキング機能がついたSanta Cruzというスタンドアロン型VR機も開発中です。

ディスプレイに有機ELではなく液晶パネルを採用

Oculus Goのレンズ

VRで最も革新的なレンズ

Oculus Goは、豊かなディテール、鮮やかな色、幅の広い視野角で、VRの楽しさを引き出します。透明度の高いレンズと3Dグラフィックの最適化により、ハードウェアとソフトウェアが一体となり、スタンドアローンVRでのクリアな映像が実現しました。

ディスプレイは現在ハイエンドVR機が採用している主流の有機ELではなく液晶パネルを採用することでコスト減を図っています。

解像度だけでみるなら「2560×1440,538ppi」なので他のハイエンドのVR機よりも高い数値ですし、実機の映像をみると非常に綺麗です。

スピーカー内臓だがヘッドホンの装着も可能

Oculus Goのイヤホンジャック

スペシャルオーディオドライバーはヘッドセットに組み込まれているため、ヘッドフォンのようにかさばったり絡まったりせず、臨場感あふれる力強いサウンドを楽しめます。Oculus Goには3.5㎜のオーディオジャックも装備されており、自分にあった聴き方を選べます。

Oculus Goはスピーカーを内蔵しているためヘッドホンのケーブル無しでVR動画やゲームを楽しむことができます。

実際に体験してみるとケーブルが不要というのは意外とポイントが高く、没入感を高めてくれます。

マジックテープ付きのゴムバンドで装着性の向上と省スペース化

Oculus Go本体

装着感にこだわったデザイン

通気性に優れた素材、射出発砲形成などのウェアラブル素材の進歩により、Oculus Goを長時間使用しても、軽さと快適さを実感できます。柔らかい調節可能なストラップで、ヘッドセットをやさしく安全に固定できます。

PSVRなどのハイエンドVR機はプラスチック製のしっかりした固定具がついているため、VR機本体自体も大きく(ヘルメットをイメージしてもらうとわかりやすい)場所をとるのが難点です。

一方Oculus Goはゴムベルトとマジックテープで頭に固定するため、収納に必要なスペースはVR機本体の大きさのみで非常に省スペース。

15×22×12㎝程度の箱にすっぽり収まります。本体も軽く、装着性もいいので快適です。

特にごろ寝をしながらOculus Goで映画などを視聴するときにゴムバンドのありがたみがわかります。枕や壁に後頭部をあててもハイエンド機のように固定パーツがないため非常に快適です。

ハイエンドのVR機がヘルメットをかぶるイメージなのに対して、Oculus Goはベルトで頭に固定するイメージです。

眼鏡をつけたまま装着可能

Oculus Goの眼鏡スペーサー

Oculus Goは眼鏡をつけたまま装着することができる設計になっていますが、眼鏡スペーサーという付属パーツを装着することでより装着性を向上させることができます。

メガネのままOculus Goを装着OK!眼鏡スペーサーをつける方法

日本語入力に対応していない

意外と厄介なのがOculus Goは日本語のIMEがないため日本語入力ができない点です。検索窓もすべてローマ字入力です。ブラウザやYou Tubeを検索するときは特に不便。これはそのうち対応してくれるだろうと勝手に期待していますが。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。この記事が役に立ったなと思ったらSNSでシェアしていただけるとうれしいです。