旅行に行ったりするのは好きなんですが、30代になるとだんだん出かけるのが面倒に感じるようになってきました。なんとなく同じような毎日が繰り返されてそれが当たり前になってしまう。

だいたい四国八十八ヶ所 宮田珠己

だいたい四国八十八ヶ所 (集英社文庫)

だいたい四国八十八ヶ所 (集英社文庫)

宮田 珠己
770円(11/21 14:51時点)
Amazonの情報を掲載しています

この本は「四国を一周してみたい」「八十八カ所を全部まわってみたい」「いっぱい歩きたい」という理由だけで四国八十八カ所を歩き遍路してしまった人の話です。

東日本に住む人にはあまりなじみがないかもしれませんが四国八十八カ所のお遍路というのは中四国の人間にとってはメジャーな観光コースです。

各旅行会社が毎週のように格安でツアーを組んでいます。

大体一回あたり5~10寺程度を回り料金も1万円以下です。

水曜どうでしょうというバラエティ番組で大泉洋さんがレンタカーで八十八カ所を回っているのを見たことがある人も多いと思いますが、今は車かバスで回る人がほとんどです。

それもそのはずで四国遍路を歩いて回ると全部で約1,200kmもあります。

水曜どうでしょうDVD第26弾「四国八十八ヵ所Ⅲ/日本全国絵ハガキの旅2」

水曜どうでしょうDVD第26弾「四国八十八ヵ所Ⅲ/日本全国絵ハガキの旅2」

大泉洋, 安田顕, 鈴井貴之
6,380円(11/21 15:26時点)
Amazonの情報を掲載しています

ちょっと気まぐれで行くような旅ではないことは理解してもらえると思います。

意味を考える前に計画を立て、結論が出る前に出発する

何のために、なんて考えていると、旅はいつまでたっても始まらない。

意味を考える前に計画を立て、結論が出る前に出発してしまう。

これが大切である。

年をとると過去の経験から予測を立てて行動するようになります。

それはもちろん良い事なんですけど(特に仕事においてはそうじゃないと成立しない)、プライベートでもやる前から多分こうなるんだろうなと考えて結局やらないということが増えてきました。

先延ばしにしているうちに結局やらないまま時だけが過ぎていく

やりたいなら今やらないと、いつまでもやらないような気がしてきた。先延ばしにしているうちに結局やらないまま時だけが過ぎていくというのは、人生によくある展開である。

そんなとき、何のためにやるのか、それはオレの人生においてどんな意味があるのか、なんて考えていると、もうだめである。

それはつまり、やりたいけど面倒くさいという正直な本音に、言い訳を与えようとしているだけだからだ。

人生の中でその年代でしかできないということは結構多い気がします。

20代でやりたかったことを30代でやると意味が変わってしまう。

例えば僕は30代で初めて海外旅行に行きましたが20代で行っとけばよかったと後悔しました。

それもツアーじゃなく個人旅行で。

ツアーでいくとトラブルがないので国内旅行と変わらないと思います。

よく時間がないとかお金がないという事をいいますが、やる人は時間がなくてもお金がなくても何とかしてやってしまうので結局言い訳なんだなと思います。

僕の周りでも世界一周をしたいと言っていた人はある日大学をやめてピュッと海外に行ってしまったし、絵がかけるようになりたいと言っていた人はスケッチブックを持ち歩き本当にどこでも描いていました。

やろうと思えば大体のことはできるんですね。

でも何となく面倒くさいからそこまでしない。

やりたいことは面倒くさい

やりたいことは面倒くさい。

案外知られていないが、これは人生の根本原理のひとつである。

面倒くさいってことは、本当はやりたくないからじゃないか、などと言う人があるが、それは大きな間違いだ。

何事もやってからだんだん面白くなるのであって、やる前はどんなことでも面倒くさいに決まっているのである。

自分のなかではやりたいけどなんか面倒くさいというのはずっと引っかかっていることでした。

本にもあるように面倒くさいということは本当はやりたくないんじゃないのかって考えてしまうんですね。

面倒くさいのが普通と思えばもう少し楽に動ける気がします。

ブログにしてもそうなんですよ。

読んだものや勉強したことをアウトプットする場所が欲しいと思って作ってはみたものの、面倒くさいしこれやる意味あるのか?とか考えてしまうんです。

でもブログのネタになるかもしれないからあれやってみようかという自分への言い訳がつけやすくなったというメリットもあるので続けています。

意味は後から考えます。

だんだん暖かくなってきたので月に一回くらいは気になる場所に出かけてみようと思います。

何か新しい刺激を受ける機会を意識的につくらないとヤバイと感じています。

世界をひとりで歩いてみた 眞鍋かをり

次に読んだ眞鍋かをりさんの「世界をひとりで歩いてみた」も面白い本でした。

サクッと読めます。日本人女性が一人で海外にいると、とにかくどこへ行ってもナンパばかりされるらしいです。

日本人はよほど警戒心が薄そうにみえるんですかね。

せっかく海外に行っているのに落ち着いて一人になれるのがホテルの中だけというのは残念ですね。

旅をして見えてくるもの

旅をすると、しだいに自分の「好み」みたいなものがみえてくるものですね。

時間や予算が限られている旅行期間中だからこそ、自分が何を重要視している人間なのか見えやすくなるんですね。

眞鍋さんは都市部よりも田舎を旅するほうが好きだということに気づいたと書いていましたが、自分はこういう人間だと思っていたけど海外に来てみると意外と違うなと感じることはよくあります。

ひとり旅の魅力

ひとり旅の魅力に取りつかれたのは「できなかったことができた瞬間」が本当に嬉しかったから。

初めて海外に行ったとき、ツアーじゃなくて一人で勝手に行ったのでかなり心細かったのを覚えています。

手続きの流れがよく分からなくていきなり関空で飛行機に乗り遅れかけたりして初日からトラブルの連続でした。

その分現地の空港についた時は「一人で来たんだ!」という感動がすごかったです。

最初は緊張したけど空港やホテルやお店など、話すことはだいたい一緒なんだなと気づいてからはだんだん落ち着いてきました。

意外と旅行で使う単語の数は多くないです。

いざとなったら翻訳アプリもあるので大丈夫です。

旅の計画の立て方のコツ

旅の目的はふたつに絞る この「目的がふたつ」というところが、実はすごく重要なポイント!ひとつだと物足りないし、それ以上多いと「予定をこなさなきゃ」と焦ってしまい、なんだか忙しない…。

とりあえずふたつ達成できれば、来た甲斐があったと満足できるし、スケジュール的にも気持ちに余裕が持てて、ちょうどいいんです。

それに目的をふたつに絞ることで本当に自分の興味があるものが見えてくるし、「自分が旅をするときのテーマ」のようなものができてくるはず。

一番参考になったのはこの考え方でした。

旅行ってどこまで計画を綿密にたてるか迷いませんか?綿密に計画をたてすぎると後はそれをこなすだけの作業になってしまうし。

僕は現地にいってみると気が変わることが多いのでかなりユルめに計画を立てるんですが、帰った後やっぱあそこもよかったかも…と後悔することがあります。

「とりあえずこれだけ達成できたらOK」という自分なりの基準があれば満足できる旅になる気がします。

世界をひとりで歩いてみた 女30にして旅に目覚める (祥伝社黄金文庫)

世界をひとりで歩いてみた 女30にして旅に目覚める (祥伝社黄金文庫)

眞鍋かをり
660円(11/21 15:15時点)
Amazonの情報を掲載しています

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。この記事が役に立ったなと思ったらSNSでシェアしていただけるとうれしいです。